女子大生のドキ☆ハラFX日記

豪中銀、経済見通しと利上げ観測

オーストラリア準備銀行(RBA:中央銀行)は5日の金融政策決定会合で、政策金利であるキャッシュレートを4.75%に据え置きました。今回の据え置きは7会合連続のとなり、利上げ休止期間ではスティーブンス総裁が2006年に就任して以来最長に並んでいます。声明では6月会合時から大きな変化は無いものの、現行の少しきつめの金融政策スタンスが妥当との見方が示されて早期利上げは示唆されませんでした。

 

しかし、豪経済の2011年の成長見通しが「従来予想ほど強くなさそうだ」という慎重な見方を示して、少しハト派的との印象を市場に与えました。今回の金利据え置き継続の決定は、豪輸出の約半分の行き先である中国の成長鈍化や欧州債務危機への懸念を反映したものです。

 

中国では4日に、中国人民銀行(PBOC:中央銀行)がインフレ圧力は「依然として高い」との認識を示して、「隠健(慎重)な」金融政策を引き続き採用すると表明しました。5日には中国の経済参考報が、中国当局が今週末に利上げを実施する公算が大いにあると報じています(情報元は明らかにされていない)。

 

そして、人民銀行は7日付けで25bp利上げを実施するに至っています。利上げは今年で3度目になり、2010年10月から通算では5度目の利上げです。豪州にとって交易関係の深い中国が金融引締めにより需要が弱まると、豪経済に対し大きなダメージを伴い経済成長を遅らせてしまうことになります。

 

欧州債務危機ではギリシャ議会で中期財政再建計画法案とその関連法案も可決して、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)からの第1次ギリシャ救済プログラムに基づく第5回融資120億ユーロを受け取ることができることから楽観ムードが漂っていましたが、第2次救済プログラムの詳細についてユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が総額や民間負担の手法を含め詳細合意で、9月半ば頃まで合意が遅れる可能性も強まりつつあります。

 

さらに、格付け会社の満期到来ギリシャ国債のロールオーバー計画は選択的デフォルトとみなされるとの見解の対応にも苦慮しており、ギリシャ危機は依然として残されています。来週13日には、欧州の銀行ストレステストの結果発表も予定されています。

 

また、豪中銀はBHPビリトンなど鉱山会社の事業拡大に伴い、今後数カ月間に成長が加速してインフレも強まるとみていますが、投資家の間ではそうした見通しは楽観的過ぎるとの見方が強まっています。オーストラリア経済を取り巻く環境は、内外を問わず依然として不安要因が多くあります。

 

外国為替市場では、投資家のリスク回避姿勢の強まりはオーストラリアドル(AUD)などの資源国通貨を売る動きが先行してしまいます。今後はRBAの利上げのタイミングに大きな影響を及ぼす可能性がある27日発表の4−6月期の消費者物価指数(CPI)の内容や、欧州債務問題の推移を見極める必要がありますね。